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岸本 理恵

岸本 理恵  Rie Kishimoto
平安時代の文学研究

研究分野

平安時代の文学を研究しています。平安時代の文学は歌物語のように和歌が多く使われるものがあるだけでなく、和歌が表現や発想の基盤になっているものがほとんどで、和歌はとても重要です。そんな和歌ですが、31文字に凝縮された言葉や想いは、現代の私たちにが感覚的に理解できるものばかりではありません。それを丁寧に読み解いて少しずつ各々の歌の魅力を体感できてくるのが楽しいと思っています。また、私たちが手に取って読む平安時代の文学作品はどれもこれも、何百年もの間に何回も書写を重ねてきた写本であって実は作者オリジナルのものではありません。丁寧に読み解く作品が、どのように伝えられてきたのか、その間にどのような変化があったのか、そういうことにも興味を持って研究をしています。

ここが楽しい!ここがうれしい!
和歌の注釈をしていると、始めはとても格式張って格調高いと思って向き合っていたのに、どう考えても当時としては挑戦的で前衛的な詠み方をしたとしか考えられない歌が時々あります。挑戦には成功もあれば失敗もあるのが世の常で、和歌にも挑戦の結果、上手に31文字に盛り込めたものもあれば、逆に、和歌の完成度としてはちょっと失敗だったんじゃないの?と思ってしまうもの見かけます。そうした歌を見つけた時、この歌が披露されたときの聴衆の反応を、「わーすごいな!」と盛り上がったり、「それはちょっとどうかな」とトーンダウンしたりという様子が想像されて、平安時代の人や文学をとても親しみ深くいとおしく感じてきます。

ゼミ紹介
平安時代は現代とは文化や人々の価値観・社会情勢などが全く異なります。そういう時代背景のもとに書かれた作品ですから、単語の意味だけを追って現代語に置き換えてもあまり理解できないのは当然です。当時の人々の時代背景を広く見据え、表現の特色や時代的特徴などを分析しながら、訳したその先にあるものを見出し文学を読み解く方法を考えます。