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大島 薫

大島 薫 Kaoru Ohshima
古代・中世の文化史研究
学術情報システム

研究分野
 古代・中世の文芸から、日本文化の諸相や、日本人の感性・精神を考えています。古典文学は、それが形成された時代から現代に至るまで、いつの時代にも読み継がれた、つまり「読者」によって伝えられてきました。様々な文芸は、「原作者」が生きた時代だけでなく、それを読み、あるいは変容させつつ伝えてきた人々が生きた時代を照らしだすわけです。私は「文芸が形成された文化的基盤」というより、文化そのもの、そして、その文化を生み出し支えた人々そのものを明らかにしたいと思っています。

ここが楽しい!ここがうれしい! 
 今夏「ゲゲゲの鬼太郎」の実写版映画が封切られます。私が時間旅行を愉しむ古代から中世にかけて、妖怪たちはあちらこちらに出没していたようです。私たちの周りから、そういった「もの」たちが姿を消した??? のは、いつからなのでしょう。といって、相変わらず「不思議な世界」を描いた映画や小説・コミックもちろんアニメは流行しているのですが。現在の事象を、過去に遡って考える。私たちが忘れてしまった「何か大切なの」を探す「たのしみ」でもあります。

ゼミ紹介
 日本人は「何を貴き事」と想い「何ををかしき事」と観じ、「何を恐ろしき事」と「何を哀れなる事」と、そして「何をきたなき事」と感じてきたのでしょう。日本人の感性をも照らし出す、そんな「日本文化史」を構築するために学んでいきたいと思います。テクストに記された世界をCGによって立体化さらには聴覚化するまでに再現するには、「現代語訳」だけでは不十分なのです。その作品に描かれた「時代」、時代や地域を勘案して「衣食住」、「話し言葉」や「音」までも復元する必要があるからです。古代から中世という時代、そしてそういった時代を生きた人人と出会う時間旅行に、御一緒したいと思います。

卒業論文題目
○「物語論」から『平家物語』を読む
○国語教育の成立