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増田 周子

増田 周子 Chikako Masuda
近現代文学(明治・大正・昭和・平成の文学)研究
学術情報システム

研究分野
 日本近現代文学作品研究・伝記研究、関西を中心とした出版文化・文壇研究、雑誌研究、大阪文学研究、モダニズム文化と文学研究、カフェ文化と文藝運動研究、四国地域文学研究、笑いと文学研究、児童文学研究、外国と日本近現代文学研究、日本近代書誌学、作家の未発表自筆物の翻刻・紹介などの研究をおこなっています。

ここが楽しい!ここがうれしい!
 近現代の作家達は、作品を書きながら名言・名句を残しました。夏目漱石は、「人間は生きて苦しむ為めの動物かも知れない」武者小路実篤は、「仲よき事は美くしき哉」「勉強 勉強 勉強 勉強のみ よく奇蹟を生む」宇野浩二は、「愛した、書いた、生きた」「夢と詩があつての人生であり、詩と夢があつての文学である」、 芥川龍之介は、「 文章の中にある言葉は、辞書の中にあるときよりも美しさを加えていなければならぬ。」などです。鋭い洞察力を持ち人間観察を行ってきた作家の生き様を味わい、心に残る言葉を探してみましょう。作家の言葉を探しに、私と一緒に文学散歩や、日本各地の作家の墓碑・文学館めぐりを楽しめればと思います。

ゼミ紹介
 近現代の文学を研究していきます。近現代の文学とは、明治以降~平成現在までの文学を指します。期間が広いので、当然多くの作家がいます。そこで、毎年取り上げる作家は様々ですが、主として小説を研究対象にしています。今までにゼミで取り上げた作家は、島崎藤村、田山花袋、谷崎潤一郎、志賀直哉、芥川龍之介、宮沢賢治、江戸川乱歩、佐藤春夫、中島敦、梶井基次郎、川端康成、堀辰雄、太宰治、坂口安吾、井伏鱒二、大江健三郎、吉行淳之介、開高健、安部公房、村上春樹などです。いずれも、近現代文学研究で重要な作家達で、出来るだけ数多くの作品や作家に親しむことを心がけています。ゼミでは、関西大学国文学の伝統的学問-近代書誌学、実証的研究に根付いた研究方法を学びます。研究対象が多いので読む訓練が必要ですが、まだ研究されていないことが山のようにあります。そこで、真面目に努力すれば新発見に出くわすことも多く、それがこのゼミの楽しみの一つです。

卒業論文題目
○樋口一葉「十三夜」論 ―「月」に込められた想い―
○『西班牙犬の家』佐藤春夫の幻想世界
○水上勉『五番町夕霧桜』救済者としての夕子
○森鴎外と石橋忍月の「舞姫」論争
○「ヴィヨンの妻」など太宰治の後期作品における夫婦観
○織田作之助『わが町』論
○谷崎潤一郎『秘密』の再評価
○『博士の愛した数式』にみる記憶の病